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不妊の鍼灸

着床障害 鍼灸の効果

着床障害(着床不全)と鍼灸

体外受精や顕微授精にチャレンジする中、なかなか着床しないケースがあります。
受精卵のフラグメントが少なく成長スピードもそこそこで、グレードも悪くないと医師に言われたのに、胚移植を行ってもなかなか着床がうまくいかない…。
そんな場合、着床障害(着床不全)が疑われます。
当院では着床障害を「西洋医学の面」と「東洋医学の面」から診ていきます。
着床はとても複雑な工程を経ています。
現在の医学では、受精は「体外受精」「顕微授精」により行うことができますが、着床は自然に任せる以外ありませんよね。
着床はホルモンやサイトカイン、リガントなど大変複雑な反応が互いに絡み合う「胚」と「子宮」の「細胞間の融合」ともいうべき反応が起きています。

当院では、不妊の鍼灸を行う上で「不妊の原因は何か?」は最も重要項目として初検の段階から入念に調べていきます。
病院での検査結果、患者さんのお話、当院での初検などから、ヒトが妊娠に至るまでの化学的反応の段階でどこに問題が生じているのか、さまざまな可能性を調べていきます。
その中でも、現代の医学でも直接調べることの難しい「着床メカニズム」について、当院でどのように施術していくのかをご紹介いたします。
まずは、一般的な着床障害には何があるかみていきましょう。

一般的な着床障害の原因

・子宮筋腫
・子宮内膜ポリープ
・子宮奇形
・黄体機能不全
・子宮内膜癒着
これらは血液検査やエコー検査などで先に分かります。
ひとつも該当しないのに、またはそれらの治療をして確率的にはさほど問題ないのに、着床しない場合、「着床メカニズム不全」がうたがわれます。
当院ではここに着目しています。

受精から着床までの流れ

0日目 卵管膨大部で受精卵となる
1日目 子宮に向かい移動
2日目 4分割
3日目 8分割
4日目 16~32分割(桑実胚へ)
5日目 200~300分割(胚盤胞となり子宮到達)
6日目 胚盤胞が子宮に浮いている状態(胚盤胞を体外受精で移植した場合はこの時期です)
7日目 胚盤胞が子宮内膜に接着する
8日目 子宮内膜上皮の間質へ浸潤する
9~13日目 子宮内膜が脱落膜化し、着床完了する

7日目から13日目の間の着床には実際どんな困難が待ち受けているのでしょうか。

①ハッチングの問題
 胚はそのまま内膜にくっつくわけではありません。
中身の細胞だけがでてきて子宮内膜に入り込みます。
胚の拡張収縮運動とトロホブラスト、透明帯融解酵素(子宮内膜から分泌)により透明帯を破り、ハッチングが行われます。

透明帯という殻をやぶり、特殊な細胞の塊のみがでてくるのです。
卵の殻が割れて黄身の部分だけが内膜にくっつくイメージです。)

②接着の問題
ハッチングに成功した内細胞塊は子宮内腔上皮細胞に接着していきます。
卵が子宮にくっつくための接着因子には様々なものが解明されています。
ムチン
ファイブロネクチン
コラーゲン
ラミニン
インテグリン
トロフィニン
タスティン
EGF、TGF-α、TGF-β
CSF1
LIF
IL1
カルチトニン
HOXA-10
COX2

解明されているだけでもたくさんの因子がかかわり、ひとつでも正常に働かないと着床は難しいといわれています。
また、現代の医学でも解明されていない因子も多く、たいへん複雑な細胞間の浸潤と抑制が働いていると考えられています。

③子宮内膜への浸潤
マトリックスメタプロテナーゼ(MMP)を産生しながら融解していきます。
活性型インヒビターやTGF-βにより制御されています。
つまり…
胚は子宮に根を生やしていきます。
内膜の細胞を溶かしながら進んでいきつつ、胎盤として働くように細胞を再構築していきます。

④胎盤の形成
子宮内膜は、血管透過性の亢進と脱落膜化が起きます。
胚は栄養膜細胞層と合胚体栄養細胞に分化していきます。

着床メカニズム不全と鍼灸治療

着床のメカニズムは複雑極まりないですが、その中でもこれは重要!といわれる過程があります。
LIFの存在です。
LIF(リフ・白血病阻止因子)は着床と妊娠維持に重要な役割を果たす必要不可欠なサイトカインです。
体外受精で着床がなかなかうまくいかない場合、受精から6日目~8日目の時に子宮内膜内でのLIFの上昇が低いといわれています。
原因として、年齢的なもの、LIFを作る材料の不足、自律神経の乱れによるものなどがあげられます。
材料の不足としては、LIFの上昇を促してくれる食材があります。
「味噌(みそ)」です。糖化していないイソフラボンです。
しかしながら、ひとりひとりオーリングテストを行っていくと、味噌ではなく、納豆や豆腐の方が合う方も中にはいらっしゃいます。
イソフラボンのサプリメントもさまざまでていますが、胃腸から吸収されないとLIFの発現に効果がありません。
吸収が悪い場合は、胃腸の神経節に鍼(ハリ)を行うことで消化吸収を促していきます。

当院では、着床にお悩みの患者さんに対し、
①LIFは十分に発現しているか(オーリングテスト)
②足りなければ合う食物は何か(オーリングテスト)
③サプリメント摂取している場合、それが身体に合っているか(オーリングテスト)
④きちんと吸収されるように(ハリ・スーパーライザー等)

施術をおこなっていきます。

着床のメカニズムを考慮しつつ、おひとりおひとりの身体を真剣に考察し、鍼を当てていくことで着床障害の原因を緩和していきます。

着床障害と不育症の針

着床障害と不育症は混同されることもありますが、別の原因です。
不育症については、別の項目にて紹介いたします。

 

不妊症 着床障害の費用

施術費 5000円
初検料 2800円

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