腰椎椎間板ヘルニアは、脊柱の骨と骨の間のクッション(椎間板)が飛び出てしまい、神経を圧迫する疾患です。
30代以上の7割にヘルニア所見!?
腰痛で病院にいくと、レントゲンやMRIをとってもらうことが多いですね。
そこで椎間板の突出などの異常があると、「腰部のヘルニアですね」と言われます。
腰の痛み+椎間板の突出⇒腰部椎間板ヘルニアの可能性
という図式になるわけです。
しかし腰痛が、ある・なしにかかわらず70%にヘルニアの所見がある、という研究結果もあります。(30代以上)
また、突出した椎間板の部分(ヘルニア)は2,3カ月で体内の作用で吸収され消えてしまいます。
加齢や運動などによって、日常の中で椎間板の突出自体は頻繁に起きている現象のようです。
つまり、ヘルニアといわれたからといって、
必ずしも腰痛の原因がヘルニアからきているとはいえないのです。
大切なのは、ヘルニアといわれた方の腰痛タイプを分別し、おひとりおひとりに合った治療を行うことです。
ヘルニアといわれた方の腰痛タイプとは?
①ヘルニアのみの腰痛
②ヘルニアの痛みと別の疾患両方が原因の腰痛
③ヘルニア以外が本当の原因の腰痛
当院では、ヘルニアはもちろん、他の疾患が隠れてないかを丁寧に診察します。
椎間板がつぶれるということはそれだけ他の部位も傷んでいることがあるからです。
中には真正のヘルニアの方もいらっしゃいます。
①真正のヘルニアの方の特徴
・独特の身体を傾けた疼痛緩和姿勢
・徒手検査(SLR、FNS、WLR、ブラガード等)の陽性
・打腱器による神経反射テストで神経反射の異常
・お持ちいただいたMRI画像も明らかに神経の圧迫があり、その支配神経の領域に影響がある
②ヘルニアと別の疾患の両方が原因の腰痛の方の特徴
・ヘルニアの特徴的な症状が少なく、徒手検査や神経反射テスト所見も少ない
・エコーで筋肉の異常や骨の異常が観察される
・他院でヘルニアの治療をしても効果がみられない
特に多いのは、ヘルニアをお持ちの上に、仙腸関節に異常がある腰痛タイプの方です。
他には反り腰、骨の数の異常(腰仙移行椎)、筋挫傷、軽度の側弯など人それぞれの腰痛タイプがあります。
ヘルニア+ほかの要因→強い腰痛
となることが多く、その両方を治療することで改善が見込まれるタイプです。
このタイプの方は、ヘルニアのみの治療で痛みがひかず、長年お困りの方が多いです。
当院では、ヘルニア以外にも隠れている疾患を詳しく超音波診断装置(エコー検査機)で観察することにより、
患者さまひとりひとりの腰痛タイプに合った治療を行っていきます。
③ヘルニア以外が本当の原因の腰痛
また、ヘルニア以外の治療を行うことで痛みが消える方もいらっしゃいます。
腰痛の本当の原因がヘルニアでない方にいくら椎間板ヘルニアの治療をしても効くはずがありません。
当院では、エコー観察にて筋膜の様子、筋肉の様子、靭帯の様子、血流の様子などを観察することで、本当の腰痛の原因を探ります。
腰痛は的確な施術をすることが大切です。
腰痛にはさまざまな原因があります。
多くの原因が重なり、複合的で難しい症例もあります。
的確な診察には、経験と知識、そして情熱が大切になってきます。
当院の柔道整復師は国家試験模試においても
常に全国で1位の成績をおさめていました。
すごい柔道整復師は他にもおられると思いますが、
私が受験したその年の柔道整復師の中では一番勉強し、誰よりも情熱をもって学んできたと自負しています。
接骨院院長となった今では、一人の患者さまに対して、
「この方の笑顔をみたい!」
と、一点集中・頭フル回転で診察に臨みます。
ヘルニアと診断されたけれどもなかなか痛みがひかず困っている方、
よろしければご連絡ください。
いお鍼灸接骨院(愛知県岡崎市羽根北町4-2-19)
0564-54-8005