急性突発性難聴の鍼灸
突然の耳鳴りやつまり感、聞こえの悪さ、めまいなどから始まる突発性難聴。
急性低音障害型感音難聴、急性高音障害型感音難聴、といった低音のみ、高音のみの突発性難聴もあります。
五感は人間の感覚でとても大事なものですが、その中でも聴覚神経は突然「急性突発性難聴」という形でうばわれてしまうことがあります。
原因には血流の循環障害や内耳のウィルス、過労やストレスによるむくみや炎症などがあげられます。
自己免疫をあげ、血流障害の改善、リンパの流れをとりもどすことが大切です。
お薬や点滴などの病院での治療はもちろん、鍼灸の施術も少しでも早く行う方が予後がよいとされています。
突発性難聴の鍼灸の時期はいつまで?
突発性難聴は少しでも早い施術が大切です。
東洋医学には細胞が元々持っている回復力を引き出す力があります。
1日も早く鍼を行う方がよいのですが、急性期を過ぎてしまった場合でも、聴覚神経細胞や有毛細胞、支持細胞の回復力がゼロになるわけではありません。
東洋医学は急性期だけでなく、徐々に回復していく慢性期の時期も得意としています。
通常、病院での突発性難聴の積極的な治療は発症2週間以内と言われており、その後にいかなる治療を行っても回復しないといわれるのが西洋医学での見解です。
耳鼻科では入院か通院により大量のステロイドを点滴・もしくは経口投与し、治療することが常ですが、ステロイドの大量投与は副作用もあるため長期には行われません。
突発性難聴は突然起こる原因不明の難聴で、放置していると聴力が低下して難聴が完成してしまうといわれている難治性の疾患です。
ステロイドの投与が終了した患者さんたちは、
・もっと悪くなったら来てください
・これ以上治りません
・このまま様子をみましょう・・・・などと言われ、
絶望的な経験をされた方が多くいらっしゃいます。
この先どうなるのか、どうにか治る方法はないか、といった不安をかかえてドクターショッピングを繰りかえしてしまいます。
中にはウツやパニック障害の症状も現れ、心療内科などを訪れられる方も多くおられます。
そんな中、突発性難聴と診断を受けてから数ヶ月以上経ってから当院を訪れる方も少なくありません。
鍼灸も早くに施術を開始する方が効果はよいのですが、発症後しばらく経ってから、医者から他の治療法を聞いたり、ご自身でネット検索された際に「突発性難聴に鍼灸という選択肢がある」と気がつく方も多くいらっしゃいます。
突発性難聴は東洋医学的にも早い施術が大切になるのですが、発症後時間が経ってしまったら治らないわけではありません。
大切なのは、聞き取りの器官である蝸牛の中の有毛細胞が再度機能してくれるかどうか、神経が完全に機能停止してないか、です。
突発性難聴が治る機序としては、
①有毛細胞自体の復活(倒れてしまった有毛細胞の「毛」が再度起き上がってくれる)
②古い有毛細胞が欠落済みの場合は、新しい有毛細胞が支持細胞から分裂し再生される
どちらかの状態になることが必要です。
鍼(ハリ)により深いツボを刺激し、内から血流を促したり硬結を解除していくことで、人が元々持っている細胞の回復力を促していきます。
鍼の効果は
鍼の直後に感じる効果(澄んだ感じと表現する方が多いです)と、
長期的に起きてくる聴覚の自然な回復とがあります。
鍼を行うことにより、その場で血流がすみずみへ巡ることで起きる感覚と、長期的に鍼の刺激を行うことで元来もっているヒトの回復力による聴覚神経の補修によるものがあります。
過緊張や血流不足、ストレスによる難聴は一度で大きく回復することがあります。
神経や細胞の損傷も合併している場合は、直後の効果と長期的な効果の二つに分かれて回復を感じる方が多いようです。
難聴の針は原因により人それぞれ違います
西洋医学では「突発性難聴といえばステロイド点滴と投薬」といった形式的な治療となりますが、当院では西洋医学見解と東洋医学見解を合わせ、方針をたてていきます。
患者さんに病院での検査結果などをお持ちいただき、参考にしながら、
・エコーで頸部の歪みや血流状態を把握
・筋硬度計で各筋の硬結を把握
・オーリングテストによる根本原因の調査
・顎の噛みしめのチェック
・鼻の通りをチェック
・頚部(特に胸鎖乳突筋)の状態をチェック
・自律神経の状態をチェック
などを行うことがあります。
(症状や施術方針は人それぞれなので全ての検査を行う訳ではありません。行わない検査もあります。)
当院では西洋・東洋の医学を総合した徹底的な原因究明のための診察を行っていきます。
また、診察の結果や原因の推測からハリ以外の施術方針をたてる場合もあります。
星状神経節ブロック(スーパーライザー)
当院で3台保有しているレーザー治療器のスーパーライザーにも突発性難聴に対する効果が示唆されています。
星状神経節ブロックという方法で頸部の神経の節に近赤外線を当てる方法です。
鍼灸と一緒に行うことで相乗効果があるとされています。
※必要な方にのみ行います。人それぞれ優先する施術法が異なります。
難聴の治癒過程について
完全に聞こえが悪くなっている方の場合、難聴が治癒していく過程で最初におこることは、「ざわつき感」「耳鳴りの変化」です。
なんだか耳が落ち着かない、
なんだかざわざわするような気がする、
はっきりした音ではないけれども、何か聞こえるような気がする
といった感じが治癒の過程でおこる初期症状です。
こうなればしめたものです!
あなたの蝸牛神経(聴覚の神経)はまだ生きていた!
と、私たちも大喜びする段階です。(^^)v
もう少し治療が進んだらさっそく耳鼻科にいって聴力検査をしてみてください。
難聴が少しだけ回復しているはずです。
難聴の施術料金
<基本>
5000円
初回は上記に加え、初検料1800円お願いしております。
患者さまへ
突発性難聴の原因が未だ不明とされているのは、たくさんの原因が複雑に絡み合っているからだと私は思っています。
一人一人の難聴の原因を考え抜き、できる限り効果の高い施術の選択をしていくことが鍼灸師として一番大切なことと考えています。
五感は大切です。
強い耳なり、難聴でお困りの方のご不安は切実です。
特に騒がしい場所での会話は困難を極め、それに対するストレスや疲労にも悩まされることになります。
まるで出口のないトンネルをさまよっているようなお気持ちでしょう。
岡崎市で35年以上鍼灸を行なってきて、聴力の回復には自信を持っています。
治らないとされていた聴力が回復し、患者さんと喜びを分かち合うことは私の大きな生きがいです。
100%全員が完全治癒に至るわけではありませんが、それでも聴力を取り戻す糸口を探し、患者さんお一人お一人に寄り添い、誠心誠意できる限りのことをお手伝いさせていただきます。
皆様に一日でも早く明るく健やかな日々が訪れますように。
当院へお越しになれない方へ(自宅でできること)
突発性難聴後は急性期も慢性期も
1に睡眠、
2に休憩、
3に血流、
がどの方にも共通して言えることです。
血流やリンパを流すには、やさしーーーーい耳のマッサージ・・・をお願いします。
耳のマッサージは大きく引っ張ったり、強く押したりしてはいけません。
指で届く範囲の耳の中の軟骨をマッサージするのが大切です。
中の血流やリンパをやさしーーーくサポートするようにマッサージしてください。
強くやりすぎて鼓膜や耳の粘膜を傷つけないように注意してください。
突発性難聴には様々な原因が指摘されていますが、ウィルス性、ストレス性、どのような原因にしてもまずは上記の1,2,3により、自己治癒力が増します。
万人に共通することはこの3つです。
睡眠や休憩も、なんだそんなことか…とおろそかにされる方もいますが、どうか過信せずに見直してください。
距離的な理由や時間的な理由、経済的な理由など、様々な理由で当院にお越しになれない方もお耳のことでお困りの皆様が今一度お耳の健康を取り戻されますよう心よりお祈りしております。
鍼灸師 谷崎健一朗
得意分野 妊活・難聴・耳鳴り・自律神経
耳なり、難聴なら西尾市・安城市・蒲郡市・豊田市近く
岡崎市のいお鍼灸接骨院
(岡崎市羽根北町4-2-19)
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0564-54-8005
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